朝顔の種はどこにできる?いつ種まきする?土や植える間隔など解説
朝顔は日本の夏の風物詩で夏の涼しさを感じさせると共に、誰もが一度は育てたことがあるのではないでしょうか。
朝顔の種は、花が咲き終わった後に出来る実の中で作られます。
そして5月以降に種をまくと、翌年も朝顔の花を育てる事ができるのです。
子ども達が持ち帰った朝顔を、次の年にも繋ぐことが出来たら素敵ですよね。
しかし朝顔の種が取れても植える時期や方法を間違えると、育たなかったり花が咲かない可能性があるのです。
この記事では朝顔の種がどこで出来るかや、朝顔を植えるのに適した時期、植える際のポイントなどを紹介します。
初心者の方でも簡単に育てられるコツをお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
朝顔の種はどこにできる?
幼稚園や小学校で子どもが1度は持ち帰る朝顔ですが、種がどこに出来るか知っていますか?
知っている人も多いと思いますが、種は花が咲き終わった後にできる実の中にできます。
朝顔の花が咲き終わって15日ほど経つと、めしべの付け根にある子房が膨らみ、中で種ができるのです。
その身の色が緑から茶色に変わり、指で押すとすぐ割れる頃に、身を揉み潰してカスを取り除くと種が採れます。
気温や天候などの条件で種ができにくい場合もありますが、1つの花から3~6個の種が採れるようです。
種の元になる胚珠という部分の受粉の状態によって違うため、種の数は最大6個となり数にばらつきが出てきます。
我が家は子どもが率先して種を採っていたので、実の中に何個種があるか知りませんでした。
種を採る時は子どもと一緒に6個種のある実が何個あるのか数えると、ゲーム感覚で楽しく採る事ができます。
また、1株の朝顔の花の数で種の量も変わるので、子どもの育てた朝顔から何個種が採れるか数えるのもいいですね。
朝顔の種まきはいつ?4月?10月?冬?
朝顔の種が採れたら翌年も子どもと一緒に植えてみましょう。
種を植える時期によって朝顔の成長具合は以下のように変わってきます。
朝顔の種まきに適しているのは5月中旬~6月中旬!
朝顔の種は気温が低すぎると発芽しにくいため、種まきの適切な時期は春から初夏にかけてとされています。
地域によりますが5月中旬~6月中旬が適しており、気温が安定して20度前後になる頃が最適なタイミングです。
朝顔の種の発芽適温は20~25度と高いので、住んでいる土地の気温などを参考にしてみてください。
寒冷地では遅霜の心配がなくなってから種を蒔く必要がありますので注意が必要です。
4月に植えてみたら?
朝顔を少し早めの4月に種を植えた場合、地域の気温によっては順調に成長する事もありますが、寒い地域の場合育ちが悪くなる可能性があります。
朝顔の開花時期は順調に育って1~2ヶ月ですが、一般には7月中旬ごろから開花しますので、花が早く咲かなくても慌てずに待ちましょう。
10月に植えてみたら?
次に、10月に植えた場合はどうでしょうか。
10月は一般的な朝顔が枯れてくる時期です。
これまた地域の気温によってかなり差がありますが、気温の低下や日照時間が短くなるため、発芽しても丈が短い状態で花が咲いたり途中で枯れてしまう可能性があります。
冬に植えてみたら?
最後は冬の時期に植えてみた場合ですが、気温を考慮すると種まきをしても寒くて発芽しない可能性が高いです。
温室などで適した環境を作れれば育てることは可能ですが、外で育てる場合がほとんどだと思います。
おそらく冬に種を植えた場合発芽はせず休眠して、翌年の初夏に自然に発芽する可能性の方が高いでしょう。
自然に落ちた朝顔の種も、翌年に自生して芽を出したりするので、それと同じイメージです。
ただし、発芽処理をした種の場合は土の中で腐る可能性もあります。
朝顔の成長に適した時期が1番良いですが、種まきの時期をずらしても花が咲く朝顔って、とてもたくましいですね。
朝顔の種を植える際に気を付けるポイントは?土や間隔など
ここでは朝顔の種の植えるポイントを順番に紹介していきます。
朝顔を育てる方法や場所について
朝顔は初心者でも育てやすく、グリーンカーテンなどで楽しむこともできます。
栽培方法として以下の3通りがあります。
- あんどん仕立て:鉢に数本の支柱を立てて朝顔のつるを支柱に巻きつけて育てる方法。コンパクトで運びやすい。
- グリーンカーテン:朝顔のつるをネットやフェンスに絡ませて壁や窓を覆うように育てる方法。日よけ効果が期待できる。
- 地植え:花だんに支柱やネット、フェンスに絡ませて育てる方法。場所の移動は出来ないが、発芽後の水やりはほぼ不要。
朝顔を育てる場所は、日当たりがよく、強い風の当たらない場所が適しています。
鉢植えの場合は土の量が少なく水はけが良いめ、毎日水やりが必要です。
地植えの場合は、地中に水分が蓄えられるため自然に降る雨だけで水やりは基本扶養とされています。
しかし極端に雨が降らず、朝顔の葉が萎れ日が乾燥しすぎている場合は地植えでも水やりを行いましょう。
実は朝顔は室内栽培も可能で、6時間以上太陽が当たる場所なら育つようです。
朝顔は強い日差しや西日には弱いため、プランターなどの置く位置を調整すると長く楽しめます。
朝顔を育てるのに適した土は?
朝顔を育てるのに適した土は、水はけがよく腐葉土などの有機質がたっぷりと入った土になります。
中性やアルカリ性の土を好む植物のため、鉢植えの場合は草花用の培養土を選びましょう。
庭に植える場合はあらかじめ培養土と有機肥料を庭の土に混ぜて寝かせておき、さらに石灰を混ぜておくと良いです。
プランター栽培では鉢の底に軽く石を入れておくと水はけが良くなります。
発芽処理をする
朝顔を植える際のポイントとして、まずは発芽処理を行いましょう。
朝顔の種は殻が硬く他の植物に比べ発芽しにくいと言われています。
そのため、この発芽処理を行うことで朝顔の種の発芽率をアップさせることが出来きるのです。
方法は、植える前日に朝顔の種を一晩水につけ、種が水を吸うことで種を柔らかくします。
ちなみに朝顔の種を2~3日など長時間水につけると種が窒息し、発芽しない可能性があるので注意してください。
また、水につける前にタネに少し傷をつけると発芽の確率が上がるとされています。
朝顔の種に傷をつける際は、爪切りややすりで種の丸くなっている背の部分を傷つけましょう。
お子さんが傷をつける場合は、怪我のないように見守りながら安全に行う必要があります。
一晩水につけた朝顔の種は柔らかく膨らみますので、お子さんと変化を楽しんでください。
朝顔の種を植える方法
朝顔の種と土を準備したら、ついに種を植える作業です。
- 土を深さ1.5㎝程度を目安に、20cm感覚でくぼみをつける。
- 種を2~3粒重ならないようにくぼみの中に入れ、種が隠れるまで土を被せる。
- 土を手のひらで軽く押さえる程度に抑える。
- 最後に、種まきから発芽するまでは土が乾かないように毎日水やりをする。
以下は、発芽までの水やりについて注意点です。
- 土が乾燥すると朝顔の種の皮が固くなり発芽できずに腐ってしまう。
- 土が乾かない状態がベストで、土の表面が湿っている場合は水をあげる必要はない。
- 逆に水を与え過ぎると土の温度が下がり、種が水浸しになり腐る可能性もあるため注意が必要。
種まきから発芽までは数日~1週間程度であり、2週間もすれば全ての種の発芽が揃うでしょう。
植えた種の数から何個の芽が出るのか楽しみですね。
朝顔を育てる上で肥料は必要か?
朝顔は自然でも多くみられ生命力が強い植物ですから、水やりだけでもある程度は花を咲かせてくれるでしょう。
しかしせっかくゼロから育てている朝顔を、長く楽しむためには環境を整える必要があります。
朝顔はチッ素の少ない肥料が適しており、花を沢山咲かせたい時はリン値が大きいものを選ぶようにしましょう。
肥料を与えるタイミングは種を植える前の土に施す「元肥」と、種を植えた後に追加で行う「追肥」があります。
- 最初の土づくりの時に結果が長く続く緩効性肥料や遅効性の肥料を混ぜておく。
- 追肥に適した肥料は液体肥料や固形肥料がある。
- 液体肥料は10日に1回程度、水やりがわりに施す。
- 固形肥料は1ヶ月に1回程度、適量を施す。
- 花がつき始める7月中旬からは肥料を中止する。(茎やツルが栄養成長を続け、花つきが悪くなる事があるため)
まとめ
- 朝顔の種は、花が咲き終わった後に出来る実の中で作られる
- 朝顔の種まきの適切な時期は、春から初夏にかけてとされ5月中旬~6月中旬が適してる
- 朝顔を植える際は、育てる方法や場所、土などの環境の準備と発芽処理が必要になる
子どもと植物を育てると観察力や責任感の向上だけでなく、土に触れることでストレスの軽減にもつながります。
咲いた朝顔の花びらから自然の色素を取り出し子どもの自由研究などに使用する事もできるでしょう。
中には採っておいた10年前の種でも発芽した事例もあり、種を採っていれば気が向いた時に育てることも可能です。
種から育てた朝顔に沢山の花が咲くことを祈っていますね。
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